
認知症になった時やもしもの時に役立つエンディングノート
当法人が目指す “認知症になった時やもしもの時に役立つエンディングノート” は、今までのエンディングノートのように ”自分で書く” のではなく、当法人の相談員に “自分のことを話す” だけ。 お話しを聞いた相談員は各項目ごとにまとめ、パソコンで書類を作成し、プリントしたものを配布する、依頼者は書類を受取り、専用のファイルに閉じます。 又、専用ファイルには、その項目に記載されている “重要書類も一緒に保管(例えば、生命保険の項目には保険証券を入れておく)” しておきます。 その後、記載された内容に変更ができた場合は、相談員に変更内容を伝え、再配布を受けます。 又、エンディングノートが必要なときに開示できるように “当法人がエンディングノートの写しを保管” することもできます。
では、エンディングノートの制作・運営に携わる “終活ライフケアプランナーの西坂美喜さん” に解説していただきます。
■人生のたすきを託す
“エンディングノート” という言葉、みなさんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
私が初めてこの存在を知ったのは二年前の冬でした。 姉の急死で向かった京都、葬儀場の祭壇の真っ白の花が私を迎えてくれました..
通夜・葬儀が家族のみで進む中、とてもスムーズで姉らしい葬儀について兄に尋ねると 「全て彼女の願い通りで僕らはそれを受け入れ何も問題なく見送ることができた」 とそのノートを見せてくれました。 そこに細かく記された彼女の想いは家族に託され、彼女の細やかな心配りとお別れがしっかりと告げることのできる葬儀を形作りました。
“エンディングノート” は終わりのノートではなく、”最後まで自分らしく生きるためのノート” です。
たとえ相手と言葉が通じなくなったとしても、自分がしっかりあるうちにいつか必ず訪れる死に対し、死後や治療方法を他人に任せるのではなく、希望を記しておく事で ”託された者はその人の願いを叶えてあげること” が出来ます。
突然死ではなく、認知症になる確率が高い現在.. 気力・体力・判断力がしっかりあるうちに ”自分のたすきを託す準備“ が必要と考えます。 認知症になると、理解力・判断力が低下し自分自身をも忘れてしまう可能性があるからです。 一昔前なら、一人暮らしでも地域や近所・家族ぐるみで協力しあえたことが、核家族が増える現代では、非常に難しく、また情報が多すぎ、自身で決断しなければならない選択がいっぱい..
だからこそ、自分の意思を伝える手助けをするエンディングノートが必要なんです。
わたしは ”思いやりねっと事業” を通し、相談者に寄り添い、助け合い、支え合える“温かいネットワーク” にしたいと思います。 そして、信頼関係が自然と生まれるように精一杯、みなさんに寄り添います!
終活ライフケアプランナー 西坂 美喜