【質問】死後事務委任契約に係る契約内容の履行状況について、どのような方法・体制で確認し、誰に報告されていますか。　履行状況を確認する方法・体制、報告の対象について御記載ください。

【回答】当法人に死後事務を委任する方々は、法定相続人がなく、又は親族とも疎遠か、絶縁状態の方が大半であるため、次の要領で対応しています。

・生前に、委任者と同行又は代理人として、葬儀業者・寺院と打合せを行ないます。その上で、可能なかぎり、ご本人の承諾を得て、事前に該当費用の精算を行ないます。（事前精算ができない場合は見積書を取得、委任者に提示する）

・死後事務等に必要な費用は預託金として預かります。預託金の取扱いは任意代理基本契約（第１２条２項）の通りです。

第１２条（預託金の返還、精算及び報告義務）

２ 報告義務

(1)乙は、甲又は甲の後見人等に対し、本契約更新時に、預託金の管理状況について、書面で報告する。ただし、甲又は甲の後見人等の請求がある時は、速やかに、その求められた事項につき報告する。

(2) 乙は、甲又は甲の後見人等、受遺者又は遺言執行者、若しくは相続財産管理人に対し、本件委任事務終了後１か月以内に、本件委任事務に関する次の事項について書面で報告する。

ａ本件委任事務等につき行った措置

ｂ費用の支出及び使用状況　　　　　　　　　　　　　※甲＝ご本人、乙＝当法人